2012年10月15日

市民が苗植え30年 水俣・中尾山公園のコスモス見ごろ

水俣市街地を見晴らす中尾山(333メートル)。その頂近くにある中尾山公園のコスモスが見ごろを迎えた。市民有志が苗を植え始めて30年。県内外で評判となり、訪れる人たちの増加に伴い、市も作業に加勢するほか道路や公園内の整備に本腰を入れ始めた。

◆100平方メートルから開始

 中尾山は市の中心部に近く、朝夕の散歩に出掛ける人がいるほか、麓の県立水俣高校の生徒が部活動で駆け上る。園児や福祉施設利用者の姿も多い。

 公園は1977年にベンチや水道、展望台が整えられた。春はサクラが美しく、冬は不知火海に白い帆を張るうたせ船、その向こうには天草がくっきりと望め、市民に愛される存在になった。

 コスモスの植栽は83年にスタート。当時、水俣青年会議所のメンバーだった松本博幸さん(62)が呼び掛けた。水俣病の被害者と加害企業チッソが同居する水俣市。「ともに作業をして汗を流すことで、対立を深めた市民感情を修復できないか考えた」という。

 100平方メートルから手掛け、今では5千平方メートルに10万本が揺れている。

◆一時廃止の危機に

 だが順風満帆だったわけではない。

 苗代は自前、作業はすべて手弁当。よほどの熱意がなければ長続きはしない。台風などで見栄えが悪い年には苦情が寄せられ、それが嫌で活動から遠ざかる人もおり、手入れがおろそかになる悪循環に陥っていた。

 活動開始から20年がたったころ、コスモス畑は「目も当てられないほど荒れていた」(関係者)という。

 「もうやめませんか」。公園を管理する市の打診に対し、松本さんは「もう一回(1年)だけさせてほしい」と返した。

 その翌年の2004年、住民有志約80人で「中尾山コスモス会」を発足し態勢を立て直す。市も初めて公園の管理費として委託金約30万円を予算化した。苗代や肥料代にしてもらうためだ。

 副会長に就任した松本さんは「正式に任された以上、いいものを育てないといけない。みんなにそんな責任感が生まれた」と振り返る。市都市政策課も「業者に委託すれば100万円は下らない。自治体の予算が限られている中で、会の活動はありがたかった」と打ち明ける。

◆会員の高齢化課題

 コスモスが勢いを取り戻すにつれ、訪れる人たちも戻ってきた。背中を押されるように、市も公園に通じる市道や公園内の整備に乗り出した。

 主な事業は、05〜07年度・園路舗装など(1500万円)▽09年度・展望台整備(3800万円)▽10年度・車いすも通れるスカイロード整備(5500万円)▽11年度・駐車場整備など(6700万円)▽12年度・看板整備(500万円)▽09〜13年度・市道拡幅(1億6300万円)−などだ。

 市民が咲かせたコスモスを見るため多くの人が集まってくる。そこに行政が予算を投じることで観光や交流の促進につながる。市民と行政という2つの歯車がかみ合った一つの理想型であろう。

 だが、会員は60代が多く、新たな加入がなければ活動は停滞する。市もすべての作業をボランティアである会に任せるのは虫がよすぎる。

 近年、市職員が積極的に加勢するようになったという。今年、コスモス会の会長になった小形慎一郎さん(63)は言う。「市民や行政、多くの人の熱意や努力があって、中尾山のコスモスがあることを知ってほしい」=2012/10/14付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/329077
************************************************************
継続は力なりですね。10万本のコスモスを観光名所化すると良いでしょうね。


熊本県コスモス名所
コスモスの名所
熊本県祭り一覧
全国祭り情報
posted by orute at 19:27| 熊本県 花の名所 花祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。